運動を支えるホルモンの働き
水泳中は筋肉だけでなく、様々な臓器が活発に動いていることが分かります。今月はこの
ような全身の臓器の働きを調節しているホルモンについての豆知識です。
人間の体の中には、下のイラストで示すように多数の内分泌線があります。運動という
刺激に反応してさまざまなホルモンが血液中に放出され、筋肉や心臓、血管、汗腺などに
作用し、各臓器の働きを調整します。例えばきつい運動では副作用からアドレナリンやコル
チゾール等のホルモンが分泌され、運動中の血圧の上昇や心筋収縮力の促進、血糖の上昇
脂肪分解の促進などの作用をもたらいます。これによって筋肉が充分な血液の供給を受ける
ことが出来るのです。又下垂体という脳内の場所からパソプレシンというホルモンが分泌
される事によって、尿の量が減り運動中に失われる水分を調節する働きが有ります。しかし、
水中では“寒冷利尿”と云って体が冷やされて尿が出易くなることも有るので、長い練習の
合間にトイレに駆け込むスイマーがいるのも確かです。
このようにホルモンは運動する上で大切な働きをしているのですが、中には悪用する競技者
がいます。これがドーピングと云うもので、例えば生殖腺から分泌されるホルモンは筋肉を発達
させる作用が有る為、これに似たタンパク同化ステロイド(筋肉増強剤)が競技者にもちいられ
たという事件が多々有ります。
きつ過ぎる運動では、さまざまなホルモンの作用により、体を害してしまうことも有ります。
一方、気持ち良く泳いでいる時には、体に負担をかけるホルモンはあまり分泌されないのです。
従って「無理なく・楽しく」泳ぐが大切なのです。

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