Ground Touring with EP 雪国編
 夏休みのある日、以前より気になっていた2地点に行きたくなり、ふらっと出かけた。
その場所は、上越線土樽駅と清水峠。土樽駅は清水トンネルと新清水トンネルの北側の出口。清水峠というのは、国道17号の三国峠のできる前の国道の峠。
 朝10時頃、ゆっくり出発。そのままR17ではなく、R354と上武道路で11時に国定の手前のセルフのBP(バイパスではなく、ブリティッシュペトロリアム)で給油。定価100円引く割引券2円で1Lあたり98円だった。ほかのところよりも3円くらい安いようだ。しかし、途中の尾島町のBPはさらに1円安かった。ま、いいか。両毛線の国定駅の横を通り、R50をかすめて、今度は上毛電車(実は、これも乗ってみたい)の踏切を越えて、大胡から赤城南面の旧道に入る。三夜沢の信号から山道っぽくなる。
 夏休みを過ぎた平日だから、がらがらかと思えば、中年のおっさんのクルマが追い越しても追い越しても前にあらわれる。なんでいるんだろう?会社行ってるふりをして、「失楽園」しているんじゃないだろうか?おっさんがブロックしてくれたおかげで不完全燃焼のまま北面へ下山。こちらはほとんどクルマが通らない。ラッキー。ガンガン下っていく。楽しい思いをずっとして、沼田方面に左折。川を渡って崖を登っていくとR120。左折してずっとまっすぐ市街地を走る。ここで12時半頃。市街地が終わると、今度は崖を下る。まるで山城のような街だった。
 R17に合流して流れに合わせてゆっくり走る。峠道に入り、ところどころに登坂車線があったのでトラックを追い越して、トータル的にいいペースで走る。かぐらに抜けるトンネルや、峠道の最後のコーナーで工事をしていて待たされた以外は順調。
 いつもならば、まっすぐ行く道路ステーションの先のコンビニの信号を右折して土樽駅に向かう。曲がったらさらに右折。
暫くしてまた右折して左側に「岩原スキー場前」駅が見える踏み切りを渡る。土樽への案内板があるので迷うことはない。リゾートマンションの先で突き当たって右折。松川橋を渡って左折。すると、土樽の集落がある。店は工事屋さんが1軒あるだけ。「もうそろそろ駅かなぁ」と思ったが、まだ3分くらい走る。右側には関越道の高架が走っている。関越の下りを走っていると左側に駅が見えたので、胸の中が「ワクワク」で一杯になる。道が突き当たり、左に行くとどうやら蓬沢というところに行く林道で、右の高架の下をくぐると駅に行くらしい。Uターンのようにしてくぐると突き当たりに駅舎があった。その先には冊がしてあり、右側には歩行者用のさっきの道に抜ける通路があった。ついたのは2時前。
土樽駅
 駅は無人駅で、駅舎の前には大きな登山の案内板があり、それは昭文社の提供で、「登山には地図を持っていきましょう」なんて書いてあった。ほかにはピンク電話と、3、4台クルマがおけるスペースがあり、そこにEPを置いて、周辺を観察することにした。
 駅の中には「大清水」自動販売機とトイレ、時刻表、掲示板、駅には珍しく、ノートがおいてあり、それをめくってみると、ここの駅を利用するのは、鉄道ファンか谷川岳を越えてくる登山客ばかりのようだ。一般のお客は周辺状況から考えて、居そうにもない。改札があるわけでもなく、ホームに出てみた。すると、上りと下りのホームの間に通過する上下の本線もあり、そして、線路上で作業をしている人が5、6人いた。跨線橋を渡って下りホームに出てみるとスキー場への入り口があり、そこを登ったら土樽山荘の前に出た。
土樽駅構内
土樽駅構内
3軒くらいある建物が土樽駅前のすべてらしかった。ここからさらに南に道があったので、歩いてみた。スキー場があり、そこを下ると関越道の側道に出た。関越をくぐると清水トンネルと新清水トンネルの入り口が見えた。トンネルの入り口でも作業をしている人が何人かいた。トンネルの前に碑が2つならんで建っていたので、写真を撮って、近付いてよく見てみると、鉄道と道路の慰霊碑だった。ちょっと(実はかなり)びびった。トンネルのすぐ手前まで道があり、ここも一応、「雪國」の名所らしく、説明板と階段があったので、のぼってみたら、線路のすぐ脇だった。ここは誰でも登ってよいのだろうか?だとしたら、かなりこわい。駅まで川沿いを歩いた。河川工事で発破するらしく、看板がっっていた。「え、これって、すぐ近くじゃない?」時間を確認。その示された時間だったが、何も起こらず、一安心。歩きつつ、上を見ると関越道のオービスのある手前のトンネルと土樽PAがみえた。来るところまで来てしまった感じ。満足。
トンネルの全景
清水トンネル入り口  新清水トンネル入り口    慰霊碑   
 EPに戻り、次の自分の「なぞ」施設「大源太キャニオン」も見てみることにした。岩原の駅の交差点まで戻り、右折して、道なりに山の中に入っていく。登り切ったところでたんぼが広がり、不思議な感じ。突き当たったところが大源太キャニオンらしく、ただのキャンプ場だったのですぐに引き返した。キャンプ場がゴルフ場の真下なんて、環境(特に水質)が悪くないだろうか?ちなみにここで3時半をまわっていた。
 最終目的地「清水」へ向かうためにR17へと来た道をもどった。R17に出て、塩沢石打インターを過ぎてもまだ標識が出て来ないので、下る。ちなみに、今回は慣れた道ということで、地図は持参していなかった。塩沢駅前を過ぎて、やっと「清水峠」の標識を見つけて右折。R291「らしき」道を見つけて右折。ひたすら道なりに行く。幅6メートルくらいの道で、沿道に店も程よくあるので、街道らしさが感じられる。前を走っていたなんかの送迎バスが右折すると、建物がなくなって、道幅がやたら広くなる。快走する、が、運悪く(?)「熊注意」の看板を見つけ、緊張モードに入る。2つのシェルターをぬけると清水の集落についた。集落の終わりであの幅広い道がぶちっと切れて、2メーターくらいの舗装になって坂をヘアピンで登っていき、さらに砂利道になった。そのうえ、右側が川で崖。びびりながら走る。こわごわ走っていると、工事をしている人たちのクルマが対向してきて、幅が広くなっているところで交換。そこで、これから暗くなってくるのと(この時はもう4時を過ぎていた)、対向車が来たら面倒なのとで、ここでターンをして戻る。そのまま、もどればよいものの、「清水」を探検。巻機山の登山口駐車場までいってみる。シーズンの駐車料金徴収所と崖崩れのお知らせ以外何もなく、誰もいないのですぐに引き返す。清水では登山客が旅館に入るのを見た以外はほとんど人がいなく、寂れていた。駆け落ちして潜んでいるには絶好の場所ではないかと思った。
清水集落、国道のおわりまで4キロ
 来た道を戻って途中でショートカットを試みてぐるぐる回って、塩沢石打インターまで出て、R17で帰る。神立で追い越しモードに入って、ごぼう抜きをしたところ、1台抜かれずに走るクラウンがいて、カモを兼ねて前を走らせていたところ、かなりいいペースで走ることができ、新治村の中心街まで一緒に走った。そのままR17を走っていたが、だんだんペースが遅くなるのに嫌気がさして、子持村からR353に入っていくことにした。ここも幾らかマシという程度でしか走らなかったが、前橋周辺を走る気にはなれず、そのまま大間々まで走った。そして、R50に入り、太田で122バイパスを気持ちよく走り、大泉まわりで帰宅した。8時だった。
 次回は清水(残りは2キロあるらしい)を極めようと思った。
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