☆ 普通のプレイと大きく異なる点

・ 仲良く付き合おうインディアン

　コロナイゼーションは、効率よくプレイするには、すぐ怒る先住民は排除した方が話が早い。彼らはドラグーンがそばを通るとか、コロニーの自衛の為に大砲を装備した程度で「彼らなりの理由」（付属ドキュメントより）によって襲撃を仕掛けてくる。しっかりと軍備を整えていれば大した問題ではないが、無防備な一般市民が移動中に襲われるのはできるだけ避けたい。ベテランの種類によっては、数千cpの損害に匹敵する場合すらある。よって、コロニー近辺の先住民は、軍備が整い次第片付けて、更に言えばコルテスを召集してから財宝も頂くのが効率の良いプレイと言える。
　がしかし、今回のルールではこれと逆の道を行かねばならない。目的は先住民の改宗者をより多く集めることである。つまり近所の先住民の集落に宣教師を送り込み、じっくり長く友好的な付き合いをして改宗してくれることを祈ることが必要となる。

・ 渋いぞフランス

　このゲームで登場する国は4ヶ国。イギリス、フランス、オランダ、スペインである。どれもそれぞれボーナスがついており、プレイスタイルによって好みの国は違うと思うが、確実に人気がないのがフランスであろう。イギリスは移民ボーナスと称して、ヨーロッパから新大陸に来たがる人が発生する間隔が短く、オランダは貿易ボーナスにより他国より金が集めやすいし、最初の船が帆船でなく商船であるのもポイントが高い（筆者の好みである）。スペインは侵略ボーナスにより対先住民に攻撃ボーナスがつくので、財宝目当ての攻撃的なプレイが可能となる。これらに比べて、フランスは「インディアン警報が半分ほどまでに出にくくなる」という協力ボーナスという名前の特典がつくだけである。一度軍備を整えて、うるさい周囲の先住民を片付けてしまえば、全く意味のないボーナスとなる。
　そんな玄人好みの国であるフランスだが、今回のルールにとってはこれほど有り難いボーナスはない。先住民と仲良くやるためには、一番都合がいいのである。

・ 最重要職業は宣教師

　なんとか大学を作り上げたとして、そこに入れるベテランはどの職業であろうか。農夫、木こり、漁師辺りが序盤に不足しがちだが、今回は改宗者が手に入る分、その辺の屋外労働者は意外に事欠かない。すると次の段階としては大工、政治家、独立運動リーダー辺りになる訳で、確かにその辺は通常と同様に重要な職業である。しかしこのルールにおいてもっと重要なのは、宣教師のベテラン。イエズス会宣教師という職業である。
　宣教師なんて普段は軽視する職業である。運良く改宗者が出たとしても、その労働力は屋外限定。刺激して他国を攻めさせることも可能だが、それには結構な額の金（数百から数千cp）を要求され、払ったとしても戦力的に期待できるほどでもない。更に言えば、ただのコロニストを宣教師にするには教会という建築物が必要であり、そしてそうやって作った初心者宣教師は、修道院を作ってきても先住民の反感を買ってくるという困った事態を引き起こす。ここまでデメリットだらけの宣教師だが、何しろ改宗者を増やすためである。あちこちにベテラン宣教師を送り込み、収穫を待つ以外に方法はない。