mp3cgi version 0.10・簡易マニュアル 1999/04/10

このバージョンについて(重要)

 このバージョン0.10は、技術検証用アルファバージョンです。通常の使用では問題ないと思われますが、動作チェックは万全ではなく、またフォームからの入力に対するエラーチェックも甘くなっています。バグが存在している可能性もあります。使用時には、これらの点にご留意ください。

mp3cgiとは

 CGIを利用し、http(WWW)サーバ上でmp3ファイルを演奏しようというプログラムです。
 PCが2台以上ないとまったく意味のないプログラムです。
 「mp3をBGMとして使いたいが、クライアントPCでプレイヤーを動かしたくない(動かせない)」「オフィスのBGMを誰でも自席から再生・変更できるようにしたい」「イントラネットサーバを設置しているが、より有効活用したい」「いつも使用しているPCとは別のPCにスピーカーが接続されているが、わざわざそのマシンまで行くのが面倒だ」などという場合にご利用ください。

動作環境

 サーバマシンの動作環境は、次の通りです。
OS Windows95/98/NT3.51/NT4.0(Win32アプリが稼働すること)
httpサーバ CGIが動作可能なhttp(WWW)サーバ。
Peer Web Services、Personal Web Server、Internet Information Serverなど。
その他の条件 mp3プレイヤーがインストールされていて、mp3ファイルが再生可能なこと。
 筆者が動作確認した環境は、OS・Windows NT 4.0 Workstation、httpサーバ・Peer Web Services、プレイヤー・Winamp 1.xおよびSCMPXです。

 クライアントマシンは、WWWブラウザさえ動作すればなんでも構いません。

サーバマシンの準備

mp3プレイヤーの設定

 サーバマシン上で、mp3プレイヤーが動作するように設定しておいてください。音量、動作オプションなどを適宜設定します。

mp3プレイヤーのクラス名の取得

 mp3プレイヤーの動作をコントロールするために、クラス名をあらかじめ知っておく必要があります。
 クラス名を調べるためには、Microsoftの言語製品に付属するSPY++や、各種フリーウェア・シェアウェアが使用できます(たとえば、ClassFinder95など)。
 ちなみに、Winampバージョン1.xのクラス名は「Winamp v1.x」、SCMPXのクラス名は「SCMPX」です。

CGIの設定とmp3cgi.exeのインストール

 httpサーバを適切に設定し、CGIを動作可能にします。CGI用のフォルダにmp3cgi.exeをコピーしてください。
 mp3cgi.exeは、ワークフォルダ(多くのhttpサーバでは同じフォルダ)に設定ファイルmp3cgi.iniを作成します。WindowsNTで、NTFSの場合は、httpサーバが書き込みできるようにフォルダのセキュリティを設定してください。

mp3cgiの稼働

 クライアントマシンから、インストールしたmp3cgi.exeを実行してください。
mp3cgiのサンプル

mp3cgi version 0.10
mp3プレイヤーは起動中
現在のフォルダ
ファイル一覧
ワイルドカード

設定の変更
mp3プレイヤーのパス
mp3プレイヤーのクラス名
mp3プレイヤーのオプション

ご意見・ご感想は、conflict@ps.ksky.ne.jpまで。
"mp3cgi" Version 0.10. Copyright (C) CONFLICT 1999. All rights reserved.
 下の「設定の変更」の各項目を適切に設定し、ファイル一覧からファイルを選んで、右の「再生・移動」ボタンを押すと、mp3ファイルが再生されます。
 各項目について解説します。

ステータス表示行

 タイトルの次の行はステータス表示行になっています。現在、mp3プレイヤーが稼働しているかどうかを示します。mp3プレイヤーの稼働中に右の「停止」ボタンを押すと、プレイヤーを終了します。

現在のフォルダ

 mp3ファイル一覧を表示するフォルダを示します。サーバマシン上のローカルパスです。UNC表記も使用できるはずです。変更後は右の「変更」ボタンを押してください。

ファイル一覧

 mp3ファイルおよびフォルダを表示します。再生したいファイル、もしくは移動したいフォルダを選択して「再生・移動」ボタンを押してください。複数のファイルを選択することも可能です。
 再生後は、ステータス表示が「起動中」に変わるはずですが、マシンの環境によっては、プレイヤーの起動までに時間がかかり、変化しないことがあります。その時はリロードを行なってください。

ワイルドカード

 ファイル一覧に表示するファイルのワイルドカードを指定します。更新するには、右の「変更」を押してください。

mp3プレイヤーのパス

 サーバマシン上のmp3プレイヤーへのパスを、フルパスで入力してください。変更後は、「変更」ボタンを押して変更を適用してください。

mp3プレイヤーのクラス名

 「サーバマシンの準備」で取得したクラス名を設定します。変更後は、「変更」ボタンを押して変更を適用してください。

mp3プレイヤーのオプション

 必要なら、mp3プレイヤーの起動時オプションを指定できます。変更後は、「変更」ボタンを押して変更を適用してください。

TIPS

既知の問題

応用

 このプログラムは、「mp3cgi」という名前になっていますが、mp3プレイヤー以外にも応用することが可能です。
 たとえば、WAVファイルをmp3にエンコードする、指定文書を印刷する、FTPデーモンを起動・終了する、などです。
 RASと併用すれば、さらに妙なことも可能でしょう。

セキュリティについて(重要)

 このプログラムを悪用すると、(セキュリティが適切に設定されていない場合)サーバ上でありとあらゆる操作が可能になります。
 インターネットに公開されたサーバなど、不特定多数の人間がアクセスできるサーバにこのプログラムを導入することは、絶対に避けてください
 イントラネット・家庭内LANなど、アクセスできるメンバーが限定された環境でのみ、ご利用ください。

終わりに

 ヘンなプログラムを作ってしまいました……(笑)。要望があれば、いろいろとグレードアップしていこうと思っています。プログラムに対するご意見・ご要望をお待ちしています。

こんふりくとのホームページへ

ご意見・ご感想は、conflict@ps.ksky.ne.jpまで。
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